038_犬と猫のリンパ腫 分類と特徴

VET STUDY LIBRARY | 解説ブック 038

犬と猫のリンパ腫
分類と特徴

発生部位・細胞型・形態・組織学的サブタイプ・進行度。
5つの物差しで、リンパ腫を読み分ける。

  • 発生部位
  • B細胞・T細胞
  • 細胞の大きさと悪性度
  • WHO分類
  • 臨床病期

リンパ腫は「1つの病気」ではない

リンパ腫は、リンパ球(B細胞・T細胞・NK細胞)が腫瘍になったものです。犬では造血器の腫瘍の中で最も多く、猫でも最も多い造血器腫瘍のひとつです。

ただし、同じ「リンパ腫」でも、どこにできたか、どの細胞から生じたか、細胞がどんな顔つきかで、進み方も症状もまったく違います。何週間で命にかかわるものもあれば、何年もゆっくり進むものもあります。

この本では、リンパ腫を読み分ける5つの物差しを、1章ずつたどります。

図1 リンパ腫を分ける5つの物差し

リンパ腫どこに発生部位多中心・消化器・縦隔・皮膚・節外なにから細胞型B細胞・T細胞・NK細胞どんな顔形態細胞の大きさ・悪性度・増え方病名サブタイプWHO分類(DLBCLなど)どこまで進行度臨床病期Ⅰ〜Ⅴ・a/b

1頭のリンパ腫は、5つの物差しを組み合わせて表します(例:多中心型・B細胞性・大細胞型・びまん性大細胞型B細胞性リンパ腫・Ⅲa期)。

CHAPTER 1

発生部位による分類 ― どこにできたか

最もよく使われる分け方です。犬と猫で多い部位が違い、部位ごとに細胞型や症状の傾向があります。

1-1 犬の発生部位

図2 犬のリンパ腫の発生部位

下顎浅頸腋窩鼠径膝窩縦隔型(胸腺)消化器型(腸)皮膚型多中心型:体表のリンパ節がそろって腫れる(犬で最も多い)

緑の点は多中心型で腫れる体表のリンパ節。紫は縦隔、橙は消化管、赤は皮膚。

  • 多中心型犬のリンパ腫の約8割を占める最も多い型。下顎・浅頸・腋窩・鼠径・膝窩などの体表リンパ節が、左右対称に、痛みなく腫れます。進むと肝臓・脾臓・骨髄に広がります。多くはB細胞性です。
  • 消化器型犬では数%と少なめ。胃や腸の壁に、びまん性または腫瘤として広がり、嘔吐・下痢・体重減少・低アルブミン血症を起こします。犬ではT細胞性が多い型です。
  • 縦隔型前縦隔(胸腺)や縦隔のリンパ節が腫れる型。T細胞性が多く、高カルシウム血症を伴いやすいのが特徴です。腫瘤や胸水で呼吸が苦しくなり、前大静脈が圧迫されると頭頸部や前肢がむくみます(前大静脈症候群)。
  • 皮膚型皮膚にできる型で、表皮に入りこむ上皮向性と、真皮から皮下に広がる非上皮向性に分かれます(4章で詳しく扱います)。
  • 節外型リンパ節以外の臓器に単独でできる型。眼、中枢神経、腎臓、鼻腔、肺、骨などで、できた臓器の症状が出ます。

1-2 猫の発生部位

図3 猫のリンパ腫の発生部位

消化器型(猫で最も多い)縦隔型(若齢・FeLV)腎臓型鼻腔型頸部リンパ節(ホジキン様)

猫は消化管をはじめ、リンパ節以外の臓器にできるものが多いのが特徴。

  • 消化器型現在の猫で最も多い型。小腸(空腸・回腸)に多く、胃や回盲部にもできます。小型のT細胞による低悪性度のものが多く、慢性腸症(IBD)との区別が問題になります。大型細胞による高悪性度のものは、腸の壁を厚くする腫瘤をつくります(3章・4章)。
  • 縦隔型若い猫に多く、かつては猫白血病ウイルス(FeLV)陽性の猫の代表的なリンパ腫でした。シャムなどでは、FeLV陰性でもみられます。胸水による呼吸困難が主な症状です。
  • 鼻腔型猫の鼻腔の腫瘍で最も多い型。多くはB細胞性で、鼻汁・鼻出血・顔の変形などを起こします。
  • 腎臓型両側の腎臓が大きく、でこぼこに腫れる型。中枢神経に広がりやすいことが知られています。
  • 多中心型・ホジキン様リンパ腫猫では多中心型は少なめです。頸部(下顎)のリンパ節が、片側からゆっくり腫れていくホジキン様リンパ腫は、猫に特徴的な型です。
猫のリンパ腫とウイルス
  • FeLVに感染している猫は、リンパ腫になる危険が大きく高まります(数十倍とされます)。猫免疫不全ウイルス(FIV)でも危険は高まります。
  • ワクチンや検査の普及でFeLV陽性の猫が減り、若齢の縦隔型が減って、高齢の消化器型が中心になりました。
国家試験で問われやすいポイント
  • 犬:多中心型が最も多い(約8割)。体表リンパ節が左右対称に、痛みなく腫れる
  • 犬の縦隔型:T細胞性・高カルシウム血症・前大静脈症候群
  • 猫:消化器型が最も多い。縦隔型は若齢・FeLV陽性の猫
  • 猫の腎臓型は中枢神経に広がりやすい。鼻腔型は猫の鼻腔腫瘍で最多

CHAPTER 2

細胞型による分類 ― どの細胞から生じたか

腫瘍になったリンパ球がB細胞かT細胞か(まれにNK細胞か)を区別します。進み方や症状、検査の結果と深くかかわる分け方です。

図4 B細胞とT細胞を見分ける目印

B細胞CD79aCD20CD21PAX5T細胞CD3CD4CD8TCR免疫染色やフローサイトメトリーで、表面の目印を確かめる

細胞の表面や細胞の中にある「CD抗原」などの目印を、免疫染色やフローサイトメトリーで確かめる。

  • B細胞性犬で多い犬のリンパ腫の6〜7割ほど。目印はCD79a・CD20・CD21・PAX5など。多中心型に多く、大型細胞の高悪性度のもの(びまん性大細胞型B細胞性リンパ腫)が代表です。
  • T細胞性高Ca血症犬のリンパ腫の3〜4割ほど。目印はCD3、さらにCD4やCD8で細かく分けます。縦隔型・消化器型・皮膚型に多く、高カルシウム血症を伴いやすいのが特徴です。ボクサーなどにみられやすいとされます。一般にB細胞性より進行が速いものが多い一方、ゆっくり進むT-zoneリンパ腫もあります(4章)。
  • NK細胞性・大顆粒リンパ球(LGL)性細胞の中に赤紫色の顆粒をもつリンパ球によるもの。猫の消化器型にみられ、進行が速い型です。

2-1 高カルシウム血症が起こるしくみ

T細胞性リンパ腫の一部は、上皮小体ホルモン関連タンパク質(PTHrP)を出します。PTHrPは上皮小体ホルモン(PTH)と同じように働き、骨からカルシウムを溶かし出し、腎臓でのカルシウムの取り戻しを増やします。

図5 リンパ腫による高カルシウム血症のしくみ

T細胞性リンパ腫縦隔型に多いPTHrPを出す上皮小体ホルモン関連タンパク質骨破骨細胞が骨を溶かす腎臓Ca²⁺の再吸収が増える血中のCa²⁺が上がる多飲多尿・腎臓の障害・元気消失

腫瘍がつくるPTHrPが原因なので、本物の上皮小体ホルモン(PTH)はむしろ低く抑えられる。高カルシウム血症の原因を探すとき、リンパ腫は必ず確かめる病気のひとつ。

2-2 細胞型の調べ方

  • 細胞診腫れたリンパ節に細い針を刺して細胞をとり、大型のリンパ球が多いかを見ます。細胞型までは決められません。
  • 病理組織検査と免疫染色組織をとって構造を見ながら、CD3(T細胞)やCD20・CD79a(B細胞)などで染め分けます。組織学的サブタイプ(4章)を決めるのに必要です。
  • フローサイトメトリー細胞1つ1つの表面の目印を機械で数え、B細胞・T細胞の割合や、CD4・CD8などを調べます。
  • クローン性解析(PARR)リンパ球の受容体遺伝子(B細胞は免疫グロブリン、T細胞はT細胞受容体)の並び方を調べ、同じ1つの細胞から増えた集団(クローン)かどうかを見ます。小型細胞で、反応性の増え方と区別しにくいときに役立ちます。
国家試験で問われやすいポイント
  • 犬はB細胞性が多数派。T細胞性は縦隔型・高カルシウム血症と結びつく
  • 高カルシウム血症の原因物質はPTHrP。PTHは低下する
  • B細胞の目印:CD79a・CD20・CD21、T細胞の目印:CD3(CD4・CD8)
  • PARRはクローン性(腫瘍性の増え方)を見る検査

CHAPTER 3

形態による分類 ― 細胞の顔つきと増え方

顕微鏡で見た細胞の大きさや、分裂の多さ、リンパ節の中での並び方から分けます。悪性度(進み方の速さ)を見積もる手がかりです。

3-1 細胞の大きさ

図6 赤血球とくらべたリンパ球の大きさ

赤血球小型中型大型大型の細胞が多いほど、悪性度が高い傾向

細胞診では、そばにある赤血球を物差しにして、核の大きさを見積もる。

  • 小型低悪性度が多い核が赤血球の約1.5倍以下。正常なリンパ球と見た目が似ているため、細胞診だけでは反応性の腫れと区別しにくく、組織検査やPARRが必要になります。
  • 中型小型と大型のあいだ。組織学的サブタイプと合わせて判断します。
  • 大型高悪性度が多い核が赤血球の約2倍以上。核小体がはっきりし、分裂像が多く見られます。犬のリンパ腫の多くはこのタイプです。

3-2 悪性度(グレード)

  • 高悪性度進行が速い大型の細胞が多く、分裂が盛ん。数週〜数か月の単位で進み、全身状態が悪くなりやすい一方、抗がん剤への反応が出やすいのも特徴です。
  • 低悪性度ゆっくり進む小型の細胞が中心で、分裂が少ない。年単位でゆっくり進むことが多く、無症状のまま見つかることもあります。猫の小細胞型の消化器型リンパ腫や、犬のT-zoneリンパ腫・辺縁帯リンパ腫が代表です。

3-3 増え方(組織のパターン)

  • びまん性リンパ節の本来の構造(濾胞など)が壊れ、腫瘍細胞が一面に広がる。犬のリンパ腫の大部分はこのパターンです。
  • 結節性(濾胞性)腫瘍細胞が濾胞に似た結節をつくって増える。犬ではまれです。
国家試験で問われやすいポイント
  • 核の大きさは赤血球と比べる。大型(約2倍以上)が多い=高悪性度の傾向
  • 小型細胞のリンパ腫は、細胞診だけでは反応性過形成や炎症と区別しにくい
  • 低悪性度:犬のT-zoneリンパ腫・辺縁帯リンパ腫、猫の小細胞型消化器型リンパ腫

CHAPTER 4

組織学的サブタイプ ― WHO分類で病名をつける

人のリンパ腫の分類にならったWHO分類では、細胞型と形態、組織の構造を組み合わせて、具体的な病名(サブタイプ)を決めます。サブタイプが分かると、進み方の見通しが立てやすくなります。

4-1 犬の主なサブタイプ

進行が速い(高悪性度)

  • びまん性大細胞型B細胞性リンパ腫(DLBCL)B高犬で最も多いサブタイプで、犬のリンパ腫の半数近くを占めます。多中心型として全身のリンパ節が腫れるのが典型です。
  • 末梢性T細胞リンパ腫・非特定型(PTCL-NOS)T高T細胞性で最も多いサブタイプ。高カルシウム血症を伴うことがあり、B細胞性より経過が厳しいことが多い型です。
  • T細胞リンパ芽球性リンパ腫T高未熟なT細胞による型で、縦隔型として現れやすく、高カルシウム血症を伴うことがあります。

ゆっくり進む(低悪性度)

  • T-zoneリンパ腫T低中高齢の犬に多く、ゴールデン・レトリーバーにみられやすいとされます。小型のT細胞がリンパ節の傍皮質(T-zone)に増え、フローサイトメトリーではCD45がないT細胞として見つかるのが特徴です。年単位でゆっくり進みます。
  • 辺縁帯リンパ腫B低濾胞の外側(辺縁帯)のB細胞による型。脾臓に結節としてできることが多く、ゆっくり進みます。
  • 濾胞性リンパ腫・マントル細胞リンパ腫B犬ではまれなB細胞性の型です。

特定の部位にできる型

  • 上皮向性T細胞リンパ腫(菌状息肉症)T皮膚型の代表。犬ではCD8陽性のT細胞が表皮や毛包、口の粘膜と皮膚の境目(口唇・眼瞼など)に入りこみます。紅斑とふけから、局面(盛り上がった斑)、結節へと進み、血液中に腫瘍細胞が出るとセザリー症候群と呼ばれます。
  • 腸管症関連T細胞リンパ腫犬の消化器型の多くを占めるT細胞性の型。腸の粘膜に広がり、吸収不良を起こします。

図7 皮膚型リンパ腫の2つの広がり方

上皮向性表皮真皮表皮に集まる(ポートリエ微小膿瘍)非上皮向性表皮真皮真皮から皮下に広がる

上皮向性では、腫瘍のT細胞が表皮に入りこみ、小さな集まり(ポートリエ微小膿瘍)をつくる。非上皮向性では、真皮から皮下に塊として広がる。

4-2 猫の主なサブタイプ

  • 低悪性度消化器型T細胞リンパ腫(小細胞型)T低猫のリンパ腫で最も多い型。高齢の猫の小腸の粘膜に、小型のT細胞がびまん性に広がります。慢性の体重減少・嘔吐・下痢が主な症状で、慢性腸症(IBD)との区別には、全層の組織検査や免疫染色、PARRが必要になることがあります。
  • 高悪性度消化器型リンパ腫(大細胞型)高B細胞性が多く、胃や回盲部などに腸の壁を厚くする腫瘤をつくります。進行が速い型です。
  • 大顆粒リンパ球(LGL)リンパ腫高細胞の中に顆粒をもつ細胞傷害性T細胞やNK細胞による型。空腸などにでき、進行がきわめて速い型です。
  • 縦隔型(T細胞リンパ芽球性が多い)T高若い猫に多く、FeLVとのかかわりが深い型です。
  • 鼻腔リンパ腫B大型のB細胞による型が多く、鼻腔の中に限られていることも多い型です。
  • ホジキン様リンパ腫頸部のリンパ節にゆっくり広がる、猫に特徴的な型。大型の特徴的な細胞(リード・シュテルンベルク様細胞)と、多数の反応性のT細胞がまじって見えます。
国家試験で問われやすいポイント
  • 犬で最も多いサブタイプはびまん性大細胞型B細胞性リンパ腫(DLBCL)
  • 犬の上皮向性リンパ腫(菌状息肉症)はCD8陽性T細胞。ポートリエ微小膿瘍、粘膜皮膚移行部の病変
  • T-zoneリンパ腫:小型T細胞、CD45陰性、ゆっくり進む
  • 猫で最も多いのは小細胞型(低悪性度)の消化器型T細胞リンパ腫。IBDとの鑑別が問題

CHAPTER 5

進行度 ― どこまで広がったか

WHOの臨床病期分類で、広がりの範囲をⅠ〜Ⅴ期に分け、さらに全身症状の有無をサブステージで表します。おもに犬の多中心型で使われます。

図8 リンパ腫の臨床病期(WHO)

Ⅰ1つのリンパ節(または1臓器)Ⅱ1つの領域の複数のリンパ節Ⅲ全身のリンパ節Ⅳ肝臓・脾臓に広がるⅤ血液・骨髄・ほかの臓器へ

Ⅰ期から順に広がっていく。犬の多中心型は、見つかった時点でⅢ〜Ⅴ期であることが多い。

  • Ⅰ期1つのリンパ節、または1つの臓器のリンパ組織(骨髄を除く)に限られる。
  • Ⅱ期1つの領域の、複数のリンパ節に広がる。
  • Ⅲ期全身のリンパ節に広がる。
  • Ⅳ期肝臓や脾臓に広がる(全身のリンパ節の腫れの有無は問わない)。
  • Ⅴ期血液や骨髄、ほかの臓器に広がる。

5-1 サブステージ(a・b)

  • a全身症状がない。
  • b発熱、体重減少、食欲不振などの全身症状がある。同じ病期でも、bのほうが見通しが厳しくなります。

5-2 見通しにかかわる因子

  • 細胞型犬では、T細胞性はB細胞性より経過が厳しいことが多い(低悪性度のT-zoneリンパ腫は例外)。
  • サブステージb全身症状があると見通しが悪くなります。
  • 悪性度と病期高悪性度、Ⅴ期(骨髄・血液への浸潤)は不利な因子です。
  • 高カルシウム血症・縦隔の腫瘤T細胞性と結びつきやすく、不利な因子とされます。
  • 発生部位犬の消化器型、猫のLGLリンパ腫などは経過が厳しい型です。
Ⅴ期のリンパ腫と白血病の違い

リンパ節から始まって血液や骨髄に広がったものがⅤ期のリンパ腫、骨髄から始まって血液に腫瘍細胞が出るものがリンパ性白血病です。見た目が似るため、どこから始まったかと、細胞の未熟さを示す目印(急性白血病ではCD34など)を手がかりに区別します。

猫の病期

猫はリンパ節以外の臓器にできる型が多いため、犬と同じWHOの分類では表しにくいことがあります。猫用の病期分類も提案されていますが、試験ではまずWHOのⅠ〜Ⅴ期とa・bを押さえましょう。

国家試験で問われやすいポイント
  • Ⅰ期:1つのリンパ節 Ⅱ期:1つの領域の複数 Ⅲ期:全身のリンパ節 Ⅳ期:肝臓・脾臓 Ⅴ期:血液・骨髄・ほかの臓器
  • サブステージ a=全身症状なし、b=あり(bのほうが不利)
  • 不利な因子:T細胞性(犬)、サブステージb、高カルシウム血症、縦隔の腫瘤、Ⅴ期

CHAPTER 6

まとめ ― 5つの物差しで1頭を読む

実際の例で、5つの物差しを組み合わせてみましょう。

例1 体表のリンパ節がそろって腫れた中年の犬

  1. 発生部位:多中心型
  2. 細胞型:B細胞性
  3. 形態:大型細胞・びまん性(高悪性度)
  4. サブタイプ:びまん性大細胞型B細胞性リンパ腫
  5. 進行度:Ⅲa期(全身のリンパ節、全身症状なし)

例2 多飲多尿と呼吸の苦しさがある犬

  1. 発生部位:縦隔型
  2. 細胞型:T細胞性(高カルシウム血症=PTHrP)
  3. 形態:大型〜中型の未熟な細胞(高悪性度)
  4. サブタイプ:T細胞リンパ芽球性リンパ腫
  5. 進行度:サブステージb

例3 何か月も体重が減り続けている高齢の猫

  1. 発生部位:消化器型(小腸)
  2. 細胞型:T細胞性
  3. 形態:小型細胞(低悪性度)
  4. サブタイプ:低悪性度消化器型T細胞リンパ腫
  5. ポイント:慢性腸症(IBD)との区別に、組織検査・免疫染色・PARRを組み合わせる

腫瘍随伴症候群や抗腫瘍薬のしくみは、サイトの「腫瘍学」の分野別まとめで扱っています。

執筆・編集:Vet Study Library 編集部
監修:獣医師(農林水産省 獣医師名簿第44733号登録)
本書は獣医学生および獣医療従事者の学習支援を目的とした教育用コンテンツです。治療の手順や薬の用量は扱っていません。実際の診療は担当獣医師の判断に従ってください。