栄養学(栄養素・ライフステージ・療法食)の頻出ポイント|愛玩動物看護師国家試験対策

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VETERINARY NURSE EXAM / 頻出分野の解説

栄養学(栄養素・ライフステージ・療法食)の頻出ポイント

「何を、どれだけ食べるか」は、動物の健康の土台です。栄養学では、栄養素のはたらき、犬と猫の違い、必要なエネルギーの求め方、ライフステージや病気に合わせた食事がよく問われます。飼い主さんの「何をあげたらいい?」に答えられるように、一緒に整理しましょう。

第1〜4回の出題数34問
1回あたり約8問
区分の内訳(4回分)必須8・一般23・実地3

この記事で学ぶこと

  1. 栄養素の種類と、それぞれのはたらき
  2. 脂溶性ビタミンと水溶性ビタミンの違い
  3. 猫が食事からとらなければならない栄養素
  4. 必要なエネルギーの求め方と、体型の評価
  5. ライフステージと療法食、ペットフードの種類

1. 栄養素のはたらき

栄養素主なはたらき
タンパク質体(筋肉・皮膚・毛・酵素など)をつくる。体内でつくれないアミノ酸(必須アミノ酸)は食事からとる
脂質エネルギー源(同じ重さで、タンパク質や炭水化物の約2倍以上のエネルギー)。必須脂肪酸、脂溶性ビタミンの吸収
炭水化物エネルギー源。食物繊維は腸の調子を整える
ビタミン体の化学反応を助ける
ミネラル骨や歯をつくる(カルシウム・リン)、体液のバランスを保つ
水最も大切な栄養素。体の大部分を占める

脂溶性ビタミンと水溶性ビタミン

  • 脂溶性ビタミン(A・D・E・K):体にたまりやすく、とりすぎると中毒を起こすことがある
  • 水溶性ビタミン(B群・C):余った分は尿に出やすく、たまりにくい
ビタミンの覚え方

A(目や皮膚)、D(カルシウムの吸収と骨)、E(体のさびつきを防ぐ)、K(血液を固める)。犬や猫はビタミンCを体内でつくれますが、モルモットはつくれません。

2. 猫は「肉食の動物」

  • タウリン:体内でほとんどつくれない。不足すると心臓の筋肉が弱る病気(拡張型心筋症)や、網膜の病気になる
  • アルギニン:アンモニアを処理するのに欠かせない。不足すると短い時間でアンモニアがたまる
  • ビタミンA:植物のβ-カロテンからつくれないので、動物性の食べ物からとる
  • アラキドン酸:体内で十分につくれない脂肪酸
  • 犬よりも多くのタンパク質を必要とする
看護のポイント

猫に犬用のフードを続けて与えると、タウリンなどが足りなくなるおそれがあります。多頭飼いのおうちでは、それぞれのフードを分けて与えるよう伝えましょう。

3. 必要なエネルギーと体型の評価

  • 安静時エネルギー要求量(RER):安静にしているときに必要なエネルギー。RER(kcal/日)= 70 × 体重(kg)の0.75乗
  • 1日のエネルギー要求量(DER):RERに、年齢や不妊・去勢の有無、活動量などに合わせた係数をかけて求める
  • ボディコンディションスコア(BCS):見た目とさわった感じで体型を評価する(5段階なら3、9段階なら5が理想)。理想は、肋骨が軽くさわってわかり、上から見て腰のくびれがある体型

4. ライフステージに合わせた食事

  • 成長期:体をつくるため、エネルギーとタンパク質、カルシウムとリンが多く必要。カルシウムのとりすぎも骨の成長に悪い
  • 妊娠・授乳期:とくに授乳中は多くのエネルギーが必要
  • 成犬・成猫期:肥満に注意。おやつは1日のエネルギーの一部にとどめる
  • 高齢期:消化しやすく、体重や病気に合わせた食事に

5. 療法食とペットフードの種類

  • 療法食:病気の治療を助けるために栄養を調整した食事。獣医師の指導のもとで与える
    • 腎臓病:リンやタンパク質を調整
    • 尿石症:尿のpHやミネラルを調整(ストルバイトを溶かすものなど)
    • 食物アレルギー:タンパク質を細かく分解したものや、食べたことのない原料を使ったもの
  • 総合栄養食:そのフードと水だけで、必要な栄養がとれるように作られたもの。主食として与える
  • 間食(おやつ)や、その他の目的食(おかずタイプなど)は、総合栄養食と組み合わせて与える

栄養学のまとめ ― 試験の前にもう一度

ここだけは押さえよう
  • 脂質は同じ重さでタンパク質や炭水化物の約2倍以上のエネルギー
  • 脂溶性ビタミン(A・D・E・K)はたまりやすく、とりすぎに注意
  • 猫はタウリン・アルギニン・ビタミンA・アラキドン酸を食事からとる
  • RER=70×体重(kg)の0.75乗。DERはRERに係数をかける
  • BCSの理想は5段階で3(9段階で5)
  • 総合栄養食は、フードと水だけで必要な栄養がとれる主食

栄養学の確認問題

問題をタップすると答えが開きます。まずは自分で答えを考えてから開いてみてくださいね。

Q1. 体にたまりやすく、とりすぎると中毒を起こすことがあるビタミンを4つ挙げてください。

答え:ビタミンA・D・E・K(脂溶性ビタミン)です。

Q2. 猫で、タウリンが不足すると起こる病気を挙げてください。

答え:拡張型心筋症(心臓の筋肉が弱る病気)や、網膜の病気です。

Q3. 安静時エネルギー要求量(RER)を求める式を答えてください。

答え:RER(kcal/日)=70×体重(kg)の0.75乗です。

Q4. ボディコンディションスコア(5段階)で理想とされる値はいくつですか?

答え:3です(9段階なら5)。肋骨が軽くさわってわかり、腰のくびれがある体型です。

Q5. 「総合栄養食」とはどんなフードですか?

答え:そのフードと水だけで、必要な栄養がとれるように作られたフードです。主食として与えます。

REVIEW DECK mini

覚えたことを、忘れないうちに

この記事の確認問題は「復習デッキmini」にも入っています。忘れかけたころにもう一度出てくるカードで、1日5分から復習できます(全17分野・85問)。

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執筆・編集:Vet Study Library 編集部
監修:獣医師(農林水産省 獣医師名簿第44733号登録)
出題数は、第1回〜第4回愛玩動物看護師国家試験(計800問)を編集部が分類・集計したものです(推定)。本ページは学習支援を目的とした教育用コンテンツです。実際の診療や看護は、獣医師の指示に従ってください。