副腎皮質の軸を流れでたどる|CRH・ACTH・コルチゾール

流れでたどる|スクロールするたび、流れが一段ずつ動き出す。

ストレスに立ち向かうホルモンの指令
副腎皮質の軸を流れでたどる

読み進めると、左の図が1段ずつ描き足されます。各段の終わりの問いの答えが、次の段です。図のブロックを押すと、その段へ移動します。

ストレス病気・低血糖など視床下部CRHを出す下垂体前葉ACTHを出す副腎皮質コルチゾール全身の細胞血糖↑・炎症↓コルチゾールがおさえるクッシングアジソントリロスタンDex抑制試験ACTH刺激試験ストレス病気・けが・低血糖などの変化視床下部CRHを出す下垂体前葉ACTHを出す副腎皮質束状帯がコルチゾールを出す全身の細胞血糖を上げ、炎症と免疫をおさえるコルチゾールがおさえる(負のフィードバック)クッシング(下垂体性)クッシング(副腎腫瘍)アジソン:壊れるトリロスタンデキサメタゾン抑制試験ACTH刺激試験

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出発点:体にストレスがかかる

病気やけが、低血糖などの変化があると、脳の視床下部が反応します。

視床下部は、何を出す?

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視床下部がCRHを出す

視床下部がCRHを出し、すぐ下の下垂体前葉に指令を送ります。

なぜ視床下部から始まる?

体の状態やストレスの情報が集まる、ホルモンの司令塔だからです。

下垂体は、何を出す?

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下垂体前葉がACTHを出す

下垂体前葉がACTHを血液中に出します。

ACTHはどこに効く?

副腎皮質に働き、コルチゾールをつくらせます。

副腎皮質では、何が起こる?

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副腎皮質がコルチゾールを出す

副腎皮質の束状帯がコルチゾールを出します。

アルドステロンとの違いは?

アルドステロンは球状帯から出て、主にRAASで調節されます。ACTHの影響は小さめです。

コルチゾールは、何をする?

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コルチゾールの働き

糖新生で血糖を上げ、炎症と免疫をおさえ、タンパク質を分解してエネルギーに回します。

なぜストレスで血糖を上げる?

脳と筋肉にエネルギーを回し、危機を乗り切るためです。

出すぎないためには?

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負のフィードバック

コルチゾールが視床下部と下垂体をおさえ、CRHとACTHを減らします。

ステロイド薬を長く使うと?

ACTHがおさえられ続けて副腎皮質がやせるので、急にやめると足りなくなります。

出すぎると、どうなる?

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クッシング症候群(副腎皮質機能亢進症)

下垂体の腫瘍でACTHが出すぎる型(犬で多い)と、副腎の腫瘍がコルチゾールを出しすぎる型があります。多飲多尿、多食、腹部膨満、左右対称の脱毛が出ます。

なぜ多飲多尿になる?

コルチゾールが、尿を濃くするADHの働きを妨げるからです。

反対に、足りなくなると?

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アジソン病(副腎皮質機能低下症)

副腎皮質が壊れ、コルチゾールとアルドステロンが足りなくなります。元気消失、嘔吐、徐脈、高K⁺・低Na⁺が出ます。

なぜK⁺が上がる?

アルドステロンがなく、K⁺を尿へ捨てられないからです。

検査では、軸のどこを確かめる?

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軸を使った検査と治療

  • ACTH刺激試験:ACTHを注射して、コルチゾールがどれだけ出るかを見る(クッシングで多すぎ、アジソンで出ない)
  • 低用量デキサメタゾン抑制試験(図の「Dex抑制試験」):外から入れたステロイドで、フィードバックが効くかを見る(クッシングでは下がらない)
  • トリロスタン:副腎皮質でのコルチゾールの合成を止める

予測してみよう:アジソン病の犬で、血液のNa⁺/K⁺比は高くなる? 低くなる?

答えを見る

低くなります。アルドステロンが足りず、Na⁺を取り戻せず、K⁺を捨てられないからです。

流れの全体:ストレス → 視床下部(CRH)→ 下垂体前葉(ACTH)→ 副腎皮質(コルチゾール)→ 血糖↑・炎症↓ → コルチゾールが上流をおさえる

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薬は作用のしくみまでを扱い、用量は扱っていません。
執筆・編集:Vet Study Library 編集部 監修:獣医師(農林水産省 獣医師名簿第44733号登録)