流れでたどる|スクロールするたび、流れが一段ずつ動き出す。
合う血、合わない血を見分ける
血液型と輸血を流れでたどる
読み進めると、左の図が1段ずつ描き足されます。各段の終わりの問いの答えが、次の段です。図のブロックを押すと、その段へ移動します。
1
出発点:赤血球の目印
赤血球の表面には、血液型を決める目印(抗原)があります。犬はDEA型、猫はA・B・AB型です。
違う目印の赤血球が入ると?
2
抗体が目印を見分ける
血漿の抗体が、自分にない目印をもつ赤血球に結合します。
抗体は、もともとある?
猫は生まれつき他の型への抗体(自然抗体)をもち、犬は問題になる自然抗体をほとんどもちません。
輸血の前に、何を確かめる?
3
血液型を調べる
もらう側(受血)とあげる側(供血)の血液型を調べます。犬ではDEA 1が最も大切です。
なぜDEA 1?
免疫を起こす力が強く、不適合の反応の原因になりやすいからです。
型が合えば、それで十分?
4
交差適合試験
供血の赤血球と受血の血漿を混ぜ(主試験)、凝集や溶血が起こらないかを確かめます。逆の組み合わせが副試験です。
型が合っても行うのは?
型の検査で調べない目印への抗体や、過去の輸血でできた抗体を見つけるためです。
合っていれば?
5
合った血液を輸血する
合った血液を輸血すると、赤血球が酸素を運び始めます。
輸血した赤血球はずっと残る?
いいえ。寿命があり、しだいに減るので、貧血の原因の治療も必要です。
合わない血液が入ると?
6
不適合:赤血球が壊れる
合わない赤血球に抗体が結合し、補体が働いて、血管の中で赤血球が壊れます(急性溶血性輸血反応)。
どんな症状?
発熱、頻脈、嘔吐、ヘモグロビン尿、ショックなどです。
犬の最初の輸血は?
7
犬:1回目は感作、2回目に反応
犬はDEA 1への自然抗体がないため、1回目の不適合輸血では急な反応が起こりにくい一方、抗体ができます(感作)。2回目の不適合輸血で強い反応が起こります。
I型アレルギーと似ている?
1回目で準備して2回目に反応する点が似ています(反応のしくみは別です)。
猫は?
8
猫:B型への輸血は1回目から危険
B型の猫は強い抗A抗体をもつため、A型の血液を1回入れただけで重い反応が起こります。必ず血液型を調べてから輸血します。
A型の猫にB型の血液は?
A型の猫の抗B抗体は弱いものの、輸血した赤血球が早く壊れるので避けます。
母猫と子猫のあいだでも起こる?
9
新生子溶血
B型の母猫から生まれたA型の子猫が初乳を飲むと、初乳の抗A抗体が子猫の赤血球を壊します(新生子溶血)。
予測してみよう:B型の母猫とA型の雄猫を交配するとき、生まれた子猫で注意することは?
答えを見る
A型(またはAB型)の子猫には、生まれてすぐ(最初の1日ほど)母猫の初乳を飲ませないようにします。初乳の抗A抗体で溶血するおそれがあるからです。
流れの全体:赤血球の目印 → 血漿の抗体 → 血液型検査 → 交差適合試験 → 合えば輸血/合わないと抗体と補体で溶血(犬は2回目に、B型の猫は1回目から)
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- RAAS(血圧)
- 血液凝固
- 甲状腺ホルモン
- 尿ができるまで
- カルシウムの調節
- ビリルビンと黄疸
- 狂犬病ウイルスの旅
- 血糖の調節
- 副腎皮質の軸
- 性周期と排卵
- 分娩の始まり
- 刺激伝導系と心電図
- 酸素が細胞に届くまで
- 牛の第一胃の発酵
- I型アレルギー
- 痛みと鎮痛薬
- 発熱のしくみ
- ショックの悪循環
- 神経の興奮
- 筋肉が縮むしくみ
- 抗体ができるまで
- 傷が治るまで
- 骨折が治るまで
- 脂肪の消化と胆汁
- 血液型と輸血
- 薬が代謝されるまで
- 酸塩基の調節
- むくみのしくみ
- 嘔吐のしくみ
- 視覚が伝わるしくみ
薬は作用のしくみまでを扱い、用量は扱っていません。
執筆・編集:Vet Study Library 編集部 監修:獣医師(農林水産省 獣医師名簿第44733号登録)