血糖の調節を流れでたどる|インスリンとグルカゴン、糖尿病まで

流れでたどる|スクロールするたび、流れが一段ずつ動き出す。

上げる仕組みはたくさん、下げるのは1つだけ
血糖の調節を流れでたどる

読み進めると、左の図が1段ずつ描き足されます。各段の終わりの問いの答えが、次の段です。図のブロックを押すと、その段へ移動します。

血糖が上がる食事のあとβ細胞インスリンを出す筋肉・脂肪糖を取りこむ肝臓グリコーゲン貯蔵血糖が下がる空腹のときα細胞グルカゴンを出す肝臓糖を出す・糖新生ほかのホルモンアドレナリンなど糖尿病尿糖・多飲多尿ケトン体↑ケトアシドーシス血糖を一定に保つ働かないインスリン補充血糖を一定に保つ食後:血糖が上がるブドウ糖が血液へβ細胞インスリンを出す筋肉・脂肪GLUT4で糖を取りこむ肝臓グリコーゲンにためる空腹:血糖が下がるインスリンが減るα細胞グルカゴンを出す肝臓グリコーゲン分解・糖新生ほかのホルモンアドレナリン・コルチゾール糖尿病尿糖・多飲多尿・やせるケトアシドーシスケトン体で血液が酸性にインスリン不足インスリンで治療

1

出発点:食後に血糖が上がる

食事の炭水化物が分解され、ブドウ糖として血液に入り、血糖が上がります。

上がった血糖に、最初に反応するのは?

2

β細胞がインスリンを出す

膵臓のランゲルハンス島のβ細胞が血糖の上昇を感じとり、インスリンを出します。

ほかに血糖を下げるホルモンは?

ありません。血糖を下げるのはインスリンだけなので、β細胞が要になります。

インスリンは、どこに糖を入れる?

3

筋肉と脂肪が糖を取りこむ

インスリンは筋肉や脂肪の細胞に、糖の入り口(GLUT4)を表面に出させ、取りこみを増やします。

脳もインスリンが必要?

いいえ。脳はエネルギーを糖に頼るので、インスリンがなくても取りこめる入り口をもっています。

余った糖は、どこにためる?

4

肝臓がグリコーゲンにためる

肝臓は糖をグリコーゲンとしてため、余りは脂肪に変えます。こうして血糖が下がります。

なぜためておく?

食べていない時間に、血糖を保つ蓄えにするためです。

空腹で血糖が下がると?

5

空腹時:α細胞がグルカゴンを出す

血糖が下がるとインスリンが減り、膵臓のα細胞がグルカゴンを出します。

なぜ同じ膵島に正反対のホルモン?

上げる・下げるを近くで切り替え、血糖を細かく調節できるからです。

グルカゴンは、どこに働く?

6

肝臓が糖を出す

グルカゴンは肝臓で、グリコーゲンの分解と、アミノ酸などから糖をつくる糖新生を進め、糖を血液に出させます。

なぜ筋肉のグリコーゲンは使えない?

筋肉のグリコーゲンは筋肉自身が使う分で、血液に糖として出す酵素がないからです。

ほかに血糖を上げる仕組みは?

7

血糖を上げるほかのホルモン

アドレナリン、コルチゾール、成長ホルモンも血糖を上げます。下げるのはインスリンだけです。

なぜ上げる仕組みばかり多い?

低血糖は脳のエネルギー不足に直結するので、何重にも守っているからです。

インスリンが働かないと?

8

糖尿病:インスリンが足りない・効かない

血糖が高いままになり、腎臓で取り戻しきれない糖が尿に出ます(尿糖)。水も一緒に出て多飲多尿に。細胞はエネルギー不足で、よく食べるのにやせます。犬はインスリンをつくれないタイプ、猫は効きにくくなるタイプが多いです。

なぜ尿に糖が出る?

近位尿細管で取り戻せる量には上限があり、それを超えるからです。

さらに進むと?

9

ケトアシドーシスと治療

糖を使えない細胞が脂肪を分解し、ケトン体が増えて血液が酸性に傾きます(糖尿病性ケトアシドーシス)。治療ではインスリンを補います。

予測してみよう:インスリン注射のあと、ふらついてけいれんした猫。まず考えるのは?

答えを見る

低血糖です。インスリンが効きすぎ、脳に届く糖が足りなくなっています。

流れの全体:食後:血糖↑ → β細胞(インスリン)→ 筋肉・脂肪が取りこむ・肝臓にためる → 血糖↓/空腹:α細胞(グルカゴン)→ 肝臓が糖を出す → 血糖を保つ

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薬は作用のしくみまでを扱い、用量は扱っていません。
執筆・編集:Vet Study Library 編集部 監修:獣医師(農林水産省 獣医師名簿第44733号登録)