むくみ(浮腫)ができるしくみを流れでたどる|静水圧と膠質浸透圧

流れでたどる|スクロールするたび、流れが一段ずつ動き出す。

押す力と引く力のつり合い
むくみ(浮腫)ができるしくみを流れでたどる

読み進めると、左の図が1段ずつ描き足されます。各段の終わりの問いの答えが、次の段です。図のブロックを押すと、その段へ移動します。

毛細血管水が出入りする静水圧水を外へ押す膠質浸透圧アルブミンが引くリンパ管残りを回収静水圧↑心不全・静脈の圧迫膠質浸透圧↓低アルブミン血症透過性↑炎症・アレルギーリンパの停滞リンパ管が詰まるむくみの4つの原因利尿薬アルブミン毛細血管血漿の水が組織へ出入りする静水圧心臓の圧が水を組織へ押し出す膠質浸透圧アルブミンが水を血管へ引き戻すリンパ管戻りきらない水とタンパク質を回収静水圧↑心不全や静脈の圧迫で水があふれる膠質浸透圧↓低アルブミン血症で引き戻せない透過性↑炎症で壁のすき間が広がり漏れるリンパの停滞腫瘍や切除でリンパ管が詰まるむくみの4つの原因アルブミン・コロイド利尿薬で水を出す

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出発点:毛細血管で水が出入りする

毛細血管では、血漿の水が組織へ出たり、血管へ戻ったりしています。

水を外へ押し出す力は?

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外へ押す力:静水圧

心臓が送り出す圧(静水圧)が、毛細血管の動脈側で水を組織へ押し出します。

水を引き戻す力は?

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内へ引く力:膠質浸透圧

血漿のアルブミンがつくる膠質浸透圧が、静脈側で水を血管へ引き戻します。

なぜアルブミン?

血管の壁を通りにくく、血漿に最も多いタンパク質だからです。

戻りきらなかった水は?

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リンパ管が残りを回収する

戻りきらなかった水とタンパク質は、リンパ管が回収して静脈に戻します。

リンパ管は予備の通り道?

いいえ。毎日かなりの量を回収している、欠かせない通り道です。

このつり合いが崩れると?

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原因①:静水圧が上がる

心不全や静脈の圧迫で静脈側の圧が上がると、水が戻れずにたまります。

右心不全で腹水、左心不全で肺水腫になるのは?

圧が上がる場所の手前の毛細血管で、水があふれるからです。

引き戻す力が弱まると?

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原因②:膠質浸透圧が下がる

低アルブミン血症(肝臓でつくれない、腎臓や腸から失う、栄養不良)で、水を引き戻せなくなります。

なぜ全身にむくみやすい?

引き戻す力が、全身で同じように弱まるからです。

血管の壁が傷むと?

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原因③:血管の透過性が上がる

炎症やアレルギー、敗血症などで血管の壁のすき間が広がり、タンパク質ごと水が漏れます。

炎症のむくみが局所的なのは?

炎症が起きている場所の血管だけが、漏れやすくなるからです。

回収が止まると?

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原因④:リンパの流れが止まる

腫瘍やリンパ節の切除、生まれつきの異常でリンパ管が詰まると、水が回収されずにたまります(リンパ浮腫)。

むくみを見分け、治療するには?

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見分け方と治療

  • 押すとへこみが残る(圧痕性浮腫)
  • 原因を探す:心臓(静水圧)、血中アルブミン(膠質浸透圧)、炎症(透過性)、リンパ
  • 利尿薬:たまった水を尿として出す(心不全など)
  • アルブミン・コロイド:膠質浸透圧を補う

予測してみよう:肝硬変の犬で腹水がたまる、2つの理由は?

答えを見る

門脈の圧が上がる(静水圧↑)ことと、肝臓でアルブミンをつくれない(膠質浸透圧↓)ことです。

流れの全体:毛細血管で水が出入り → 静水圧が押し出す → 膠質浸透圧が引き戻す → リンパ管が回収/静水圧↑・膠質浸透圧↓・透過性↑・リンパの停滞でむくみになる

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薬は作用のしくみまでを扱い、用量は扱っていません。
執筆・編集:Vet Study Library 編集部 監修:獣医師(農林水産省 獣医師名簿第44733号登録)