分娩の始まりを流れでたどる|胎子のコルチゾールからオキシトシンまで

流れでたどる|スクロールするたび、流れが一段ずつ動き出す。

引き金を引くのは胎子
分娩の始まりを流れでたどる

読み進めると、左の図が1段ずつ描き足されます。各段の終わりの問いの答えが、次の段です。図のブロックを押すと、その段へ移動します。

胎子が育ちきる引き金は胎子胎子の副腎コルチゾール↑胎盤P4↓・E2↑子宮PGF₂αを出す子宮頸管押し広げられる下垂体後葉オキシトシン子宮が強く収縮さらに押し出す娩出開口・産出・後産射乳吸う刺激で乳が出る正のフィードバック犬:体温↓デキサメタゾンオキシトシンPGF₂α製剤胎子が育ちきる分娩の引き金を引くのは胎子胎子の副腎胎子のコルチゾールが増える胎盤プロジェステロンが減る子宮PGF₂αで黄体を壊し、収縮を始める子宮頸管胎子に押し広げられる下垂体後葉オキシトシンを出す子宮が強く収縮胎子をさらに強く押し出す娩出開口期 → 産出期 → 後産期射乳子が吸う刺激でオキシトシン正のフィードバック犬:前日に体温↓デキサメタゾンPGF₂α製剤(牛)オキシトシン製剤

1

出発点:胎子が育ちきる

分娩の引き金を引くのは、母親ではなく胎子です。

胎子は、どうやって合図を出す?

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胎子のコルチゾールが増える

成熟した胎子の視床下部・下垂体・副腎が働き、胎子のコルチゾールが増えます。

なぜ胎子が決める?

外で生きられるほど育ったことを、胎子自身が知っているからです。コルチゾールは肺の成熟も進めます。

コルチゾールは、どこに働く?

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胎盤のホルモンが切りかわる

胎子のコルチゾールが胎盤に働き、プロジェステロンが減り、エストロジェンが増えます。

なぜプロジェステロンが減ると始まる?

プロジェステロンは子宮を静かに保つホルモンなので、減ると子宮が動き出せるからです。

エストロジェンが増えると?

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子宮がPGF₂αを出す

子宮がPGF₂αを出し、黄体を壊して、子宮の筋肉を収縮させ、子宮頸管をやわらかくします。

なぜ黄体を壊す?

黄体のプロジェステロンが残っていると、子宮が十分に収縮できないからです(黄体が妊娠を支える牛・犬など)。

収縮が始まると?

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子宮頸管が押し広げられ、オキシトシンが出る

胎子が子宮頸管を押し広げると、その刺激が脳に伝わり、下垂体後葉からオキシトシンが出ます。

なぜ押されると出る?

押される刺激を合図に、収縮をさらに強めるためです。

オキシトシンが出ると?

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正のフィードバックで強まる

オキシトシンで子宮が強く収縮 → 胎子がさらに押し出される → さらにオキシトシン…と、娩出まで強まり続けます(正のフィードバック)。

なぜ負ではなく正?

途中で止まらず、最後まで一気に押し出す必要があるからです。

娩出はどう進む?

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分娩の3つの段階

開口期(子宮頸管が開く)→ 産出期(胎子が出る)→ 後産期(胎盤が出る)と進みます。

犬の分娩が近いサインは?

分娩の前日ごろ、プロジェステロンが下がって、体温が約1℃下がります。

生まれたあとのオキシトシンは?

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分娩のあと:射乳

子が乳を吸う刺激でオキシトシンが出て、乳が出ます(射乳)。子宮も元の大きさに戻ります。

なぜ吸われると出る?

吸う刺激を合図に、必要なときだけ乳を出すためです。

うまく進まないときは?

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難産と薬

  • オキシトシン製剤:子宮の収縮が弱いとき(子宮頸管が開き、胎子の向きが正常な場合)
  • PGF₂α製剤・デキサメタゾン:牛で分娩を誘発するとき(デキサメタゾンは胎子のコルチゾールの代わり)
  • 帝王切開:胎子が大きすぎる、向きが悪いなどで出られないとき

予測してみよう:子宮頸管が開いていないのにオキシトシンを使うと?

答えを見る

子宮が強く収縮しても出口が開いていないため、子宮が破れるおそれがあります。

流れの全体:胎子が育ちきる → 胎子のコルチゾール → 胎盤(プロジェステロン↓・エストロジェン↑)→ 子宮のPGF₂α → 子宮頸管が押し広げられる → オキシトシン → 子宮の収縮(正のフィードバック)→ 娩出 → 射乳

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薬は作用のしくみまでを扱い、用量は扱っていません。
執筆・編集:Vet Study Library 編集部 監修:獣医師(農林水産省 獣医師名簿第44733号登録)